こんにちは。世界一の花押マイスターSuiunです。
花押にまつわるエピソードをご紹介いたします。
世は戦国時代、政宗と秀吉の物語です。
政宗は、秀吉の家臣の所領となった奥州の葛西・大崎において、人々を煽動して一揆を起こさせました。
これにより旧領地を取り返そうとしたのですが、政宗が一揆勢に送った手紙が、秀吉の重臣だった蒲生氏郷の手に入ってしまいました。
「政宗が謀反を企ているのではないか」と疑った秀吉は、政宗を呼び出します。
すると政宗は、死に装束姿になったうえで、さらに金の十字架を担いで秀吉の前に現れました。
秀吉は書状を手に、政宗に釈明を求めます。
すると政宗は書状をひと目見て、「これは偽物です」と言い切りました。
政宗が書状に記す花押は、鳥の鶺鴒の形をしています。
「私自身が書いた書状は、鶺鴒の目の部分を針で突いています。
でも、この書状には、それがありません」と言うのです。
驚いた秀吉は、これまで政宗から届いた書状をすべて確認します。
すると、確かに目に針が通っていたのです。
これにより、政宗は疑いを解かれ、命拾いしましたとのことです。
この物語の真偽のほどはわかりませんが、政宗・秀吉がいかに「花押を重視」していたかがよくわかるエピソードだと思います。
「本人認証としての花押の重要性」
「戦国時代の花押の位置づけ」
「戦国時代の花押が複雑に作られている理由」なども分かりますね。
実は、政宗は何種類もの花押を使っています。
政宗の花押の種類がわかるおもしろいブログを見つけました。
「伊達政宗の花押「セキレイ」の目はどこにあるのか?」、ご興味ある方はこちらも覗いてみてください。
https://mojinosuke.hatenablog.com/entry/2018/10/04/231000
最後までお読みいただき感謝申し上げます。
いや~「花押って最高」ですね。
では、また「花押の魅力」をお伝えします。
Suiunでした。