こんにちは。有川翠雲です。
「1200年前の字が残っている」って凄い‼
昨年から奈良教育大学の聴講生として、学生さんと一緒に「書道に関する学科」を勉強させていただいています。
日本書道史の中から、奈良時代の木簡をご紹介します。
木簡って何だ?写真の木簡は奈良時代の物です。
奈良時代は「紙」が非常に貴重な物でした。そこで、木を細く・薄く加工して「紙」の代わりに使っていたんですね。
イメージは「割る前の割りばし」です。
写真の木簡は平城宮跡から出土したものです。
奈良時代に日本各地から朝廷に貢物が献上されていました。
その時の「荷札」として使われていたものです
奈良時代のお役人さんが書いたものですが、結構いい字を書
いています。
1200年前に書かれた文字が残っているって凄いことで
すね。
ご興味ある方は奈良市にある「平城宮跡資料館」をお訪ねください。
奈良時代の人との新たな出会いがあるかもしれません。
字にはロマンがありますね。
コトバンクにもあるように 中国でも木簡が沢山出土してお
り、臨書の対象(書道のお手本)になっています。
ご参考<コトバンク>
木を幅約 3cm,長さ 20cm前後,厚さ約 3mmほどに薄く細長く板状に切り,それに墨書したもの。もともと竹を割って1枚1枚を紐で綴って用いたもので,紙の発明以前はよく使われた。中国では戦国時代,漢代の遺跡から多く発見され,なかでも長沙,居延,敦煌出土の木簡は有名である。日本では藤原京,平城宮や静岡県伊場遺跡などから多く出土する。これらの木簡は官庁の文書や調などの物につけた荷札,伝票類で,文献史料とともに当時の社会生活を知る貴重な記録資料である。